パーソナライズドされた二次情報
みんな同じくらいの声量で話していても、例えば好きな女の子の声だけやたらハッキリ聞こえる現象、あれってなんなんですかね?
何か科学的、もしくは心理学的に研究とかされてるんでしょうか?
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「ゴトウくん、ゴトウくん」
小学校の時、好きな子というか、当時は恋愛感情なんてわからなかったので、
なんとなく“気にな自分を呼ぶ声がする、しかも気になる女の子が呼んでいる気がする。
これはもうどうしようもない。
教室の対角線にいましたが、私はしれっとその女の子に近づき、
「どうしたん?」と兵庫県中の勇気を集めて声をかけました。
すると、その子はきょとんとした顔で、「ん??」と言いたげでした。
僕の名前を呼ばなかったか?と正直に聞くと、
どうやら、「どこおくん?、どこおくん?(※関西弁)」と言っていただけでした。
たしかに両手に荷物を抱えていました。
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これは今でもトラウマで、自分の名前を呼ばれても無意識にシャットアウトしてしまい、よく、“声をかけても気づいてくれない”と言われます。(これはシンプルに良くない)
前置きが長くなりましたが、
自分に都合の良い情報や快適な情報ばかり聞き入れないようにしないといけないなと思うわけです。また自戒です。
(唐突w)
Facebookなどは顕著で、もうスタートアップ関連の情報で私のタイムラインは埋め尽くされています。
便利は便利ですが、あまりにも個人に最適化されすぎている気がしています。
それはそれで重要な、とても価値のある情報なのですが、
スタートアップが展開するサービス、とくにBtoCのサービスは、いわゆる“普通の一般人”の方にも使ってもらわないといけなかったりするので(例外もあります)、
地方に住んでる人や、たとえば自分の家族とか地元の友人の感覚、地方の人が普段接してる情報にもアンテナを張らないといけないと感じます。
上司が、「FacebookよりYahooニュースを見ているほうが、VCとしては有益だったりするときもある」と言っていた意味がわかる気がします。
仕事の移動時でも、タクシー移動はたしかに便利ですが、空間があまりにもプライベートなので、仕事の移動も出来るだけ電車や徒歩でしてみたほうが、
「あの店が潰れた」「このチェーン店がまた出来てる」「あの会社が広告出してる」などの街の空気感や、人々が話している話題などにも触れやすいかなと。
まあ、何事もバランスが肝要ですから、リアル/ネット、SNS、Yahooニュース、新聞、テレビ番組など、多様なメディアに接していこうと思います。
というか、もっと自分で一次情報を取りに行けよ!ですね。
ちっぽけな自分のものさしなんて、むしろ持っていないほうがいい。
ではまた。
VCとして
以下はすべて自戒の文章になりますが、
やっぱり自分自身に対して圧倒的に投資し続けることが大切だなと感じます。
「スタートアップに投資し、起業家や経営チームに価値を提供して事業の成功を支援し、IPOやM&AでのEXITに向けて企業価値を高め続け、ファンドLPに利益を還元すること」が仕事、使命なのですが、
この“起業家や経営チームに価値を提供して”の部分が、お金を出すこと以上に難しいですが、大切なことだなと。(当たり前や!ということなんですがw)
VCとして起業家の皆さんたちに提供できることって本当に色々あると思いますし、事業のフェーズによって異なります。
ただ、“お金を出す批評家”みたいには絶対なりたくないですし、そのサービスや企業が変える未来の姿に共感して投資をする以上、同じ船に乗る人間として、行動/発言などの立ち振舞いでポジティブな影響を与えられる人間にならないといけない。
そのために自分自身を磨いていくこと、磨き続けること、学び続けること、成長し続けることを忘れないようにしないといけないです。
そういう意味で、スポーツのコーチでいうと、「俺は昔、こういう練習方法でうまくいった」や「俺が教えた○○はこういうことをやったからメダルが取れた」みたいな立ち振舞いは危険だなと。
スポーツのコーチを例にしてますが、これが事業でも似たようなことが言えるなと。
過去の事例や成功体験、失敗体験はそれはそれとして大切な資産ですが、今目の前の事業やサービスが置かれている状況とは時代や環境、状況が違う。
革新のスピードが加速度的な現在はなおさら、「過去の事例=昔話」くらいに考えておかないと、過去の経験や体験で自分自身を縛ってしまうなと思います。
むしろ、陸上や水泳のように、業界(世界)の記録が伸び続けている分野のコーチだ、くらいの気持ちを持って、自分の過去の経験や上手くいったやり方に縛られず、常にもっと速く走るには、泳ぐには、遠くに投げるには、高く跳ぶにはを考え続けられるVCになりたいですね。選手と一緒に悩んで考えて考え抜いて。
コーチじゃないな、むしろ選手として!
こういうの書くとmixi日記を思い出して辛くなりますが、たまに読み返そう。
2017年もあと34日。
【メモ】株式会社ジーニー(Geniee)が上場するようなのでまとめ
ジーニーが上場承認されましたね。
感覚的には2年前くらいから上場が噂されていた気がしますので、「ようやく」という印象です。
ジーニーの皆さん、おめでとうございます!
上場予定日:2017年12月18日(月)
主幹事証券:野村証券
想定発行価格:1,220円
想定公募時時価総額:約209億円
■決算概況 (単位:千円)
・2017年3月期は売上高117億円、営業利益2.5億円。
・2017年3月期は売上、利益ともに2016年3月期よりも150%以上の成長実績。
・減損損失4,664千円と有価証券評価損が59,850千円あり、当期純利益ではマイナス。
・粗利率は15%(原価率85%)で、営業利益率は2.2%。
■領域別売上実績 (単位:千円)
※サプライ向け事業:「GenieeSSP」「Googleプロダクト」
∟「Googleプロダクト」は、「DoubleClick Ad Exchange」や「AdMob」の代理販売/運用(リセーリング)と想定される。
※デマンド向け事業:「GenieeDSP」「GenieeDMP」「MAJIN」
・2017年3月期はサプライ向け事業の売上が107億円、デマンド向け事業の売上が10億円
∟売上の91%がサプライ向け事業。
■主要販売先売上実績 (単位:千円)
・Googleプロダクトのリセーリングは伸びているが、それでもサプライ向け事業に占める割合は15%なので、「GenieeSSP」単体の成長の方が大きい。
・Yahooは、Yahoo側の広告掲載可否基準の厳格化などが直近であった気がするので、その影響を受けて売上が落ちているのではと推測。
■2018年3月期 4月~9月実績 (単位:千円)
※「MA」はMAJIN
・MAツールの売上比率は7%(438,635千円)
アドテク業界は、大手の海外プラットフォーマー(Google、Facebook等)との戦いだけでなく、昨今ではアドフラウド問題(不正広告問題)という逆風も吹いており、
この先の競争環境も考えると、このタイミングで上場した方が良いという判断もあったのでしょうか。
発表資料の「事業リスク」の項目にも、「不適切な広告配信に対する監視体制の強化について」という形で言及されています。
ここまでの時価総額は183~190億円くらいと想定されるので、想定公募時時価総額209億円というのはやや上がりですね。
今期の営業利益が4~9月期の単純2倍で5億円とすると、PERは40倍くらいでしょうか。
国内アドテク銘柄の上場は久しぶりな気がするので、元アドテク畑の人間として気になるニュースでした。
【メモ】世界の旅行者の「旅行におけるデジタル活用実態調査」
英国本社のトラベルポート社が、「旅行におけるデジタル活用実態調査」というものを公表していました。
グローバルでの調査結果のハイライトは以下の通りです。
(原典はこちら Travelport | 日本のデジタル旅行者調査 )
細かい設問が不明なので、全体的にふわっとした調査レポートなので、
「ふ~ん」くらいに捉えておけば十分かなと感じます。
インドで普及しているというスマホを利用したデジタル搭乗券って便利そうですね。
さすがモバイルウォレット先進国です。
日本だとSuicaとかで飛行機乗るようなイメージですかね。
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■プランニング時
・47%が旅行を調べるときに音声検索を使用する。
・55歳以上の人の25%近くがスマートフォンを使って旅行を調べている。
・81%が旅行を調査する際にP2P(口コミ)のレビューを使用する
■予約時
・61%がWi-Fiを有償提供するするホテルを避ける。
・33%以上が携帯端末で旅行を予約している。
・38%が旅行予約時に誰かに相談することができたらいいと思っている。
■出発時
・出張者の64%が、航空会社を選ぶ際にはデジタル体験が重要だと感じている。
・ビジネス出張者の71%がデジタル搭乗券により旅行がずっと簡単になると信じている。
・ビジネス出張者の59%がデバイスの不全/バッテリ切れを心配している。
■現地で
・ビジネス旅行者の52%がスマートフォンでコンシェルジュサービスを利用したい。
・75%がレビューサイトにレビューを残す。
・旅行時に平均16種類のアプリが使用されている。
・旅行者の50%が旅行中に情報収集や予約のためにスマートフォンに頼っている。
・旅行者の45%が、旅行中に地図アプリなしで行動できない。
・42%がソーシャルメディアで旅行体験を共有することが重要だと考えている。
<その他のハイライト>
・インドの旅行者は82%がスマートフォンを使用してデジタル搭乗券を使用している。
・18~24歳の35%、25~34歳の41%が「情報が多すぎると混乱する可能性がある」と回答。
・アジア太平洋地域の旅行者の47%がソーシャルメディアに経験や体験を共有している。
・18~24歳のうち44%が、インターネット上のレビューが信用できるかどうかを懸念。
・スマートフォンを利用して旅行について調べる55歳以上の割合は21%。
・中国の旅行者は、旅行で平均20のサービスを使用する最大のアプリユーザーである。
・フランスと日本は、オンラインでの旅行予約においては、世界でも最高規模の87%が利用している。
・旅行における音声検索の利用では中国が72%と最も高い。
※Travelportの「The Global Digital Traveler Research」はオンライン調査で、
Toluna Researchの2017年8月の旅行者のサンプル。この調査は、世界19カ国で行われ、19カ国から11,000人の回答。----------------------------------------------------------------------------------------------------------------